ギア鳴き解消しましたの図

結果から言いますと、シフトチェンジ時のギア鳴きが解消しました。やった事は、クラッチ・マスターシリンダーのフルード交換のみです。

以前より気になっていたギア鳴き。サスペンション交換でお世話になった福岡県篠栗町にあるショップ「My Way」の社長に伺ってみた所、『ミッションケースに付いているクラッチレリーズが怪しい』とのアドバイスを受けていました。

ちょうど車をリフトアップする機会があり、クラッチを踏み込んでもらって車の下からのぞき込んだ所、本来最後までレリーズバーが動作する必要があるにもかかわらず、半分も動いていなかったのです。
つまり、クラッチが「半切れ」の状態で、このままシフトチェンジを行うと、たとえギアにシンクロが内蔵されていようがギア鳴きが発生するのです。
さらに調べていた所、クラッチが踏んだ状態のまま戻って来ないことが何度か発生したため、あわててショップへ持ち込んだという具合だったのです。
ところが、My Wayへ持ち込んだら、あっさりとクラッチマスターのフルードを交換。(^-^;

現在のZを購入当時より、クラッチマスターのフルードが黒い色だったのが気にはなっていたのですが、『こんな色か?』とそのままにしていたのです。実は最近知った事ですが、クラッチマスター用のフルードはブレーキフルードと同じものを使用するそうです。それにもかかわらず、ブレーキフルードとはあまりにも色が違いすぎていました。

しかし、いきなり原因の当たりを付け、クラッチフルードを交換するとは・・・さすがMy Wayは老舗のプロショップです。
職人気質の社長を始め、優秀なスタッフが勢揃いで愛車も安心して任せられます。

ところで今回のギア鳴きまでの発生メカニズムは以下の通りです。

1.クラッチフルードが熱や経年で劣化。色がどす黒くなる。
2.劣化したクラッチフルードは踏力をすべてクラッチレリーズへ伝えきれずに「半クラッチ」の状態となる。
3.「半クラッチ」の状態でシフトチェンジを行うと、ギア鳴きが発生する。

(追補)エンジンが冷えている時にはギア鳴きが発生しにくい。フルードに熱が伝わっていない状態で、それなりに踏力がレリーズへ伝わっていたものと思われます。


簡単に書くと上の通りなのですが、まさかクラッチシリンダーのフルード劣化が原因とは考えてもみませんでした。
今まで、ミッションそのものやミッションオイル、クラッチプレートやカバーを疑っていましたが、意外な所に発生源が潜んでいました。

今までのギア鳴きが嘘のように、シフトレバーが「スコスコ」と入るようになりました。

写真はクリックすると大きくなります。

矢印がミッションケースの外側に付いているレリーズ用のシリンダーです。クラッチペダル〜クラッチマスターシリンダー〜油圧(クラッチフルード)〜レリーズシリンダー〜クラッチレリーズへと踏力が伝わり、最終的にはクラッチが「切れる」のです。

写真矢印のところに見えるのがレリーズバーです。これが半分の位置までしか動いていませんでした。

エンジンルーム内のクラッチ・マスター・シリンダーです。リザーバータンク内に入っていたフルードが熱と経年でどす黒い色に変色・変質していました。